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連載:看板が変われば売上はアップする! 接骨院&鍼灸院のための看板集客講座!!

第2回 接骨院・鍼灸院業界ならでの看板戦略とは
カテゴリ: 経営

トワテック リサーチ
 

イラスト看板の是非とイメージカラーの重要性

 
 

街に溢れるさまざまな看板。そのデザインは千差万別だが、似たような看板を立てつづけに目撃することもしばしばだ。なかでも院長やスタッフの似顔絵をあしらった看板を掲げる接骨院・鍼灸院の数は近年右肩上がりに増えている印象を受ける。実際の所、これらの看板の集客効果はいかほどのものなのだろう? 『儲かるお店の「すごい!」見せ方』の著者にして、広告景観研究所・所長の高橋芳文氏に、その効果の程を聞いてみた。

 

「先生の親しみやすさをアピールするには悪くありません。しかし、店舗の特徴を把握しないまま、どこかで見たようなタッチのイラストを使用してしまうと集客に悪影響をおよぼす可能性もあります。考えなしに流行に乗っている軽薄な歯科医に虫歯の治療を頼みたいとは思いませんよね? 接骨院や鍼灸院も同じです。看板から『隣がやっているから、うちもやるか』という安易な考えが透けて見えると、患者さんの足は自然と遠のいてしまいます」

 

集客のために掲げている看板が逆効果になってしまっては元も子もない。このような本末転倒な事態を避けるには、どのような対策を講じればよいのだろう?

 

「地域や顧客に合わせてデザインを工夫することです。例えば30代後半のOLさんをターゲットにするのであれば、女性誌に登場するようなお洒落なイラストを用意する。働き盛りの男性を対象にするのであれば劇画タッチのイラストを用意する。ご高齢者の方が多い地域に店を構えているのであれば親しみやすさをアピールするイラスト──、それこそ最初にお話し頂いたような親近感を喚起する院長先生の似顔絵を用意する。そうやって顧客・立地を意識した工夫をこらしていけば、イラストも有効な集客ツールとして機能するはずです」

 

さらに看板の色は「見る人の印象を左右するので慎重に選択して欲しい」と高橋氏は言葉をつなぐ。

 

「接骨院や鍼灸院のような密室性の高い業種の看板戦略では、いかに顧客の安心感を喚起するかが重要になります。そういう意味ではインパクトを追求するような派手な色や、患者さんの不安を喚起する明るさに欠けた色を使用することはオススメできません。どちらかと言えば、清潔感や瑞々しさを感じさせるオーソドックスな色──、例えば落ち着いた印象のブルー等を使用したほうが無難と言えます」

 

看板毎に情報を振り分けることがポイント

 

また、看板の種類によって「盛り込む情報を変える」ことも重要だと高橋氏は話す。なかでも店舗の入口上部の欄間看板・店舗から突き出して設置する袖看板・店舗入口周辺に設置する置き看板の3種類は「盛り込む情報次第で集客をアップする」と力説する。

 

「遠方からも確認できる袖看板は位置情報を伝えるのに最適なツールと言えます。この看板を掲げる際には、そこに何の店があるのかをきちんと伝えることが肝心です。シンプルに業種のみを記載して『あそこに接骨院がある』『あそこに整骨院がある』と印象付けることを心がけると良いでしょう。それとは反対に顧客との物理的な距離が近い置き看板には店舗に関する基礎的な情報を掲載することをオススメします。他店との差別化をはかれる要素──、例えばサービス時間の長さや価格の安さなどを置き看板で強調することができれば入店率を高めることも可能です。最後に欄間看板ですが、ここには屋号のみを記載してください。サイズが大きいので可能な限り情報を盛り込みたいという気持ちはわかりますが、情報過多の看板になると個々の情報が埋没してしまいます。それよりもシンプルに屋号を記載して、お店の存在を顧客にPRすることが重要です」

 

こうして話しを聞いていると、業界ならではの戦略があることがわかる。これらの内容をきちんと把握したうえで発注をかければ、顧客を逃さない質の高い看板(=お店の営業マンとしての看板)を制作できるのではないだとうか。

 

取材・文/久保田雄城

 

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プロフィール

写真 高橋芳文
1968年東京生まれ。法政大学大学院卒。興和サイン株式会社・代表取締役社長。広告景観研究所・所長。特定非営利活動法人ストリートデザイン研究機構・理事長。手がけた仕事は、ニチマン本社のサイン計画の立案、オブジェ、工場サインや明治時代に創業した老舗企業のブランド戦略立案、サイン計画など、全国多岐に渡る。著書に『儲かるお店の「すごい!」見せ方』などがある。お仕事のご相談はこちらまで。
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