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石川暢昭~闘病生活の果てに見つけた生きがい~
カテゴリ: インタビュー

トワテック リサーチ

ボクの人生は終わった

 

 

地獄を見てきた人間は強い。そこから復活した人間は、以前とは比べものにならない程の強さを身につけている。大阪府枚方市で施術業を営む石川暢昭さんもその例に漏れず、チャレンジ精神旺盛な不屈の男に生まれ変わった。きっかけは2008年に見つかった脳腫瘍だった。

 

「オペをした時には脳の腫瘍は完全に取れたと言われたのですが、半年後に再発してしまって・・・。その時には、もうボクの人生は終わったと思いました」

 

7クールに及ぶ抗がん剤治療で肉体も精神もボロボロになってしまった石川さん。食欲が減退する上に吐き気もひどくなり、夜も眠れない。いよいよ髪が抜け出した時に、石川さんは心の叫びを感じたという。

 

「もう止めとけ!という声が聞こえたんです。これ以上続けたら危険だというメッセージを体が発したんでしょうね。だからボクは思い切って大きな賭けに出たんです。根拠なんて何もなかったけど」

 

その日以来、石川さんは体が送ってきたSOSのサインに従って抗がん剤治療に終止符を打ち、食事療法と運動療法を開始した。

 

「書店で調べてみたら、“食事で病気を克服する”みたいな本がたくさん並んでいますよね。それに加えてランニングや自転車などの運動療法も試してみました。食事と運動でメンタルを変えていくしかないと決めたんです」

 

独自の方法で病と闘った石川さんが病院と距離を置いて1年半。彼には脳腫瘍に勝ったという自信があった。病気は治っているという実感もあった。長く孤独な戦いを終えた信念の男は、自身を確信に変えるべく、音信不通状態にあった主治医の下に向かった。

 

「先生はボクが見違えるほど健康そうな体で現れたからビックリしていました。その時はこれまでの経過を説明した後に検査を受けて帰宅しました」

 

後日、ドキドキしながら結果を聞きに行った石川さんが手に入れたのは、“腫瘍は完全に消えている”という答えだった。

 

挑戦を続けるトライアスリートをこれからも熱烈にサポートしていきたい

 

 

普通の人間なら心から喜び安堵するのが妥当なところ。しかし、1年半の間に不屈の精神を身につけた男がイメージしたのは、全く別の生き方だった。

 

「これでトライアスロンの大会に出場できる・・・」

 

運動療法を通じて自転車の魅力に取りつかれた石川さんは、知人の誘いに乗って“舞洲トライアスロン大会”にエントリーしていたのだった。

 

「ボクは闘病中に、無理って言わないと決めたんです。だから病気が治ったら、一番過酷なスポーツに挑戦しようと考えていました」

 

40歳にして初のトライアスロン。無謀なチャレンジであることは否めない。病み上がりの体に鉄人レースがプラスであるはずがない。しかし無理とは言わないアラフォー男子は、常識の範囲を超え完走したのである。

 

「この時ボクはゴールできて嬉しいということよりもトライアスリートって本当にスゴイと感じました。トライアスロンの世界には病気やケガと闘っている選手がたくさんいると知って、ボクの生きる道は、体のケアの面で選手を応援することだと気づいたんです」

 

整体マッサージにスポーツオイルマッサージを融合させて独自の施術を行っていた石川さんは、さらに施術の幅を広げようと探求を重ねた。その過程で出会ったのがPNFだった。

 

「元々はリハビリから始まった施術らしいのですが、関節の可動域を広げるには最適の方法です。インナーマッスルが鍛えられ膝の起動も修正されます。そしてもちろん身体に柔軟性が出てくる。その結果、ケガをしにくい体になるんです」

 

実際に施術を受けた選手から「肩甲骨周りがよく動き、首もラクになる。そしてすんごく身体も軽く感じる」と言われた石川さんは、この施術の可能性を見据え、研究を深めているという。

 

「ボクは挑戦を続けるトライアスリートをこれからも熱烈にサポートしていこうと思っています」

 

そう胸を張る石川さんも決して挑戦を諦めたわけではない。

 

「これからもトライアスロンの大会に出場するつもりですし、チャンスがあればエベレストを目指すのもいいかなと思っています。まだまだやりたいことがたくさんあるので、死んでる場合じゃないんですよ」

 

自らの体験を綴った自伝を執筆中だという石川さんは、これからも施術にそしてスポーツに挑戦を続けていく。なぜなら彼は“無理とは言わない”と決めたのだから。

 

プロフィール

写真 石川暢昭
大阪府枚方市でアスリートチューン☆レガーロ(http://spoaro.biz/index.htmlを経営。整体とオイルトリートメントを組み合わせた独自の手技を開発。2013年9月からはTsuji式PNFを取り入れ、さらに施術の幅を広げている。2013年には自身の手掛けてきたトライアスリートの一人が海外アイアンマンで年代別銀メダルを獲得している、現在、闘病生活・アスリートをはじめとした様々なクライアントの心身のケアから学んだ精神を執筆中。今春『無理って言わんとこや~再発ガン完治後、超運動嫌いだった私が、わずか2ヶ月でトライアストン完走できたワケと学んだ精神とは?~』(仮)を電子書籍として販売予定。
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