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連載:DVDリリース記念対談! 辻亮(Tsuji式PNF)×田中よしみ(style Yos!)

手技療法の可能性を切り拓く奇跡の出会い(前編)
カテゴリ: 商品

トワテック リサーチ

「アスリートのためのPNFオイルトリートメント Tsuji式PNF x style Yos! 」DVD発売に先駆け、辻亮先生と田中よしみ先生の対談が実施された。ふたりがハワイで行っているセミナー誕生のきっかけと、そのセミナーでの交流を通してPNFとオイルトリートメントが融合した瞬間を振り返る。PNFとオイルトリートメントを組み合わせることで得られる効果と、過酷なアイアンマンレースを戦うアスリートの身体がどういった状態なのか、多くの施術家にとって興味の尽きない内容となった。

 

「すごい技術が生まれた! 」PNFとオイルトリートメント融合の瞬間

 

 

 

──ハワイ島でのセミナーをはじめた経緯からお聞かせください。

 2012年の元旦に「そろそろ海外でも活動したいな」と考えていたんですね。その矢先に代志美先生から「5月のホノルルトライアスロンのマッサージケアに行きませんか?」と声をかけて頂いて。これは渡りに船だなと思って「絶対に行きます」と。

 

田中 そもそもの話をするとハワイ島でクム・ブレインというロミロミのセラピストと知り合って、彼のテクニックを伝えるためのセミナーを開催しようとしていたんです。ただ、その場限りのセミナーにはしたくないという気持ちがあって。そこで何か参加者の実績につながるオプションを用意できないかなと考えていたときに「ホノルルトライアスロン大会のマッサージブースはどうかな?」と思いついたんです。

 

 参加者にとってはありがたいですよ。セミナー+観光では味わえない体験ですからね。僕自身も少なからず人生感が変わりました(笑)。それもあって「次の機会にはPNFも組み込みましょう」という話を現地でしたら「それは面白そうですね」と。その流れで今回のハワイ島でのセミナーが実現した形です。

 

──PNFとオイルの融合は、どちらから提案されたんですか?

 

田中 どちらからともなくです。オイルトリートメントとPNFの相性が良いことはわかっていたので。

 

 リンパを流すオイルトリートメントだけでも疲労回復の効果を得ることができます。そこにPNFを加えれば極度の疲労で狭まった可動域の回復にも効果が期待できるのではないか? そんなことをホノルルの大会のマッサージブースで考えていたんです。上手くPNFを組み込めばマッサージだけでは流しきれない疲労を回復することができるのではないかなと。

 

田中 そうでした。その話を聞いたときに二人で「これはスゴイ手技が生まれた!」と大はしゃぎしましたね(笑)。それで今回のセミナーまでにPNFとオイルトリートメントを融合させた新しい手技を完成させようということになったんです。

 

競技後のアスリートだけでなく、施術家への負担も軽減できる

 

 

──Tsuji式PNF×style Yos!は他の手技とどんな違いがあるんですか?

 通常のストレッチだと、選手達の身体に負担をかけてしまうこともありますが、僕らが考案したストレッチなら負担をかけることなく伸張性を引き出し、さらに可動域を広げてオイルトリートメントができます。これは現地のセラピストからも高い効果を認められました。また、極度に疲労した選手のケアを行う関係上、力加減には最新の注意を払っています。一生懸命になると、圧をかけたり、可動域いっぱいに伸ばそうとするのが施術者側の気持ちなんですけど、(今回の施術は)ギリギリの状態でゴールしたアスリートへのアプローチなので、状況に応じて対処しなければなりません。これは他の施術と一線を画す点だと思います。

 

田中 さらに言えば施術者への負担が少ないことも今回の施術の大きな特徴です。というのも、アイアンマンのような大会のマッサージブースでは次々と選手をケアしていかないといけません。そういった場所でいつも通りの施術をしていると施術者の身体が壊れてしまいます。そんな本末転倒な事態を避けるために腰や腕に負担のかからない姿勢をいかに伝えるかという点には苦心しました。

 

限界まで自分の身体を追い込むトップアスリート達への施術で効果を実感

 

 

──アイアンマンレースでトップアスリートのケアをされた感想はいかがですか?

 

田中 今回の大会では早い時間帯を担当していたので、自分のペース以上のものを出そうと無理をしている選手が目立ちました。予想していたよりも筋痙攣や意識が危ないといったトラブルを抱えている選手が多かった印象です。

 

 フィジカル的には中間層もトップ層もそこまでの大差はないと思います。しかし、トップ選手は必死にタイムを上げようと精神力で走ってくるので、身体にかかる負担が大きいんでしょうね。

 

田中 そうですね。マイペースでゴールに入ってくる選手はダメージが少ない。反対にトップ争いに食い込むような、目標を持って競技に参加している選手のほうが、身体へのダメージは深刻でした。

 

 トップ選手達は当然、一般の選手達よりも筋肉が柔らかくて、可動域も広いはずなのに、レース後は非常に狭い可動域になっているんです。そこにPNFをかけていたときに、この手技の存在意義を感じることができましたね。少しでも可動域が広げて、翌日や次のレースへ向けたコンディショニングというところでは、マッサージだけでは得られない高い効果があるのかなと。

 

田中 それと激しい状況でレースをしたあとに陥りやすいのは筋肉の痙攣と脱水なんです。脱水は、筋肉をより痙攣しやすくするので両者には強い関係があります。今回のプログラムには痙攣を押さえる手段もスキルや知識として組み込まれているので、参加者も恐怖心なく施術できたんじゃないですかね。

 

──その辺のアプローチも今回のDVDにも収録されているんですか?

 

 基本的にはハワイのセミナーでの講習内容が全て収録されています。本音を言えば、ここまでの内容を15000円で発売するのには抵抗があったんです。セミナーに参加して頂いた方に申し訳ないかなと。それでも今後スポーツの現場を支えて行きたいという若い人にとって絶対に役に立つコンテンツになるだろうと考えて、僕のTsuji式PNFと田中先生のオイルトリートメントのテクニックをすべて詰め込みました。

後編を読む

 

取材/小島祐太郎 文/尾田健太郎

プロフィール

写真 田中よしみ
1962年生まれ。ボディセラピスト。スウェデイッシュトリートメント・本場ハワイのロミロミを得意とし、多種多様なアプローチ方法を独自のスタイルで組み立てている。Karada Lab.代表。
写真 辻亮
1976年生まれ。龍谷大学経営学部卒業後、経営コンサルタント会社に入社。仕事のかたわらスポーツトレーナーとして活動、後に総合リハビリテーション科に勤務。スポーツ&リハビリトレーナーとしての活動を通して辻式PNF等のオリジナルメソッドを開発し、2003年大阪淀屋橋にUP+CONDITIONを設立。現在500店舗以上の整体院、サロンの運営・技術支援に携わりながら、 直営店舗・日本PNFテクニック協会(JPTA)の代表を兼任。 著書に『となりの「治療院」が儲かっている本当の理由』(ぱる出版) 『クリスタルジュエリーダイエット』(長崎出版) 『Tsuji式PNFテクニック入門』(BAB出版)など。最新作セルフケアDVD『Tsuji式PNFホームケア入門』がBAB出版より絶賛発売中!
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