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連載:DVDリリース記念対談! 辻亮(Tsuji式PNF)×田中よしみ(style Yos!)

手技療法の可能性を切り拓く奇跡の出会い(後編)
カテゴリ: 商品

トワテック リサーチ

 「アスリートのためのPNFオイルトリートメント Tsuji式PNF x style Yos! 」DVD発売に先駆けた対談の後編。新たな施術法の誕生の経緯や、その効果といった総論を中心とした前編を受けて、今回はより具体的にアスリートの身体について、施術におけるアプローチの方法をテーマに話が進んだ。施術家に必要な知識は何かという提言も含め、ふたりが提唱するPNFとオイルトリートメントの融合がアスリートから一般の患者にまで有効であること、そして、その基本がこのDVDに詰め込まれていると話す。

 

施術に必要な知識とは何か。施術の効果も左右する「当たり前」のこと

 

 

──そもそもの話ですがトライアスロンの場合、どの筋肉に対する負担が大きいんですか?

田中 トライアスロンは鉄人レースというだけあって、全身の筋肉をくまなく使います。なかでも酷使されるのが大胸筋、大腿四頭筋、三角筋──、さらに主導筋として使用される腹筋は、バイク競技で協力筋としても使うため疲労の度合いが激しいです。

 トライアスロンの場合、コアから四肢全体に力を出していくので、競技を通じて常に筋肉が緊張している状態になるんですよね。

田中 そうですね。インナーマッスルも使われ続けているイメージがありますね。その意味ではインナーマッスルへのアプローチが可能なTsuji式PNFはトライアスロンとの相性が抜群にいいんです。

──DVDでは「筋肉をイメージして」という言葉を繰り返していますね。Tsuji式PNF×style Yos!にとって筋肉をイメージすることは重要なポイントなんですか?

田中 筋肉の場所や形、繊維の方向──、その筋肉がどこからはじまって、どこで終わるのか。そういった解剖学的な知識の有無で施術の効果は大幅に変わってきます。

 そうですね。一定レベルの解剖学の知識がないと難しいところもあります。これは、国内で施術するときも当たり前なんですけど、その「当たり前」の部分が不足しているという現実もあります。

田中 自分がどの筋肉を、どう施術しているのかわからないという不安や迷いがあると、ケアを受けるクライアントが一番それを感じてしまいます。その意味で解剖学の知識はセラピストにとっての前提条件だといえます。

 
 
 
 
 

PNFとオイルトリートメントの融合をひとつの基本として、よりよい施術を目指して欲しい

 

 

──PNFとオイルトリートメントの融合の効果は?

田中 ゴール直後の選手はアドレナリンが出ているので、そこにストレッチを入れようとすると、過敏に反応して抵抗してしまいます。そんなときにオイルトリートメントで身体をあずけてもらってから、緩やかにストレッチに入ることで、ものすごく効果が高いんですよ。

 オイルトリートメントからストレッチに入るという順番も良いですよね。

田中 そうですね。先にオイルでクライアントの筋肉とコンタクトをとってからストレッチを──、というのは絶妙な組み合わせでしたね。PNFを組み込んだことで筋肉を復活させながら、トリートメントでは流しきれない、リンパ節に溜まった老廃物を流すこともできる。それが関節周りのスムーズな動きに繋がるので、次に動く時の違和感も取れていくんですよ。

 PNFは超高齢者のリハビリや、身体が動かせない脳神経系の麻痺の方などにアプローチとして誕生しました。身体に触れることで求心性の神経が反応します。そのあとに、筋肉や関節に触れることで運動神経が反応する。身体自体を動かさなくても、触れることで身体の反応を出してストレッチをする。そうやって動かしていくことで、対象の今ある限界の可動域のところでストレッチを行いながら、自分の意志で動かせなくなった筋肉への意識を戻してあげる。こうした特徴も、激しいスポーツを行った直後のケアでPNFが機能する理由かもしれませんね。

──一般のクライアントに、今回のテクニックを応用することは可能ですか?

田中 今回のDVDはトライアスロンの選手向けに特化した内容になっていますが、市民レベルやセミプロとしてスポーツをしている選手にも対応できます。また、スポーツ選手だけでなく、日常をハードに生活している方や、筋肉が固くなっているクライアントにも使えるベーシックな内容になっています。

 激しい競技後の身体の状態は、可動域が狭くなっていたり、筋痙攣がおこりやすい、筋肉が衰弱しているという点で高齢者に酷似しています。先ほども触れましたが、PNFの本来の目的は神経へのアプローチにあります。PNFとオイルトリートメントを組み合わせたものは、そのまま高齢者のリハビリにも持っていけると思っています。

田中 ほかにもいろいろなトリートメントやストレッチのベースがあると思いますが、私のオイルトリートメントとTsuji式PNFを融合させたものをひとつの基本にしてもらえると良いと思います。そこに、Tsuji式のある技術をプラスしたり、私のオイルトリートメントのトリガーリリースを加えれば、さらに効果的なケアが行えるというイメージです。

 そうですね。DVDを見てしっかり基本の手技を習得すれば、そこにPNFやオイルトリートメントの強弱を組み合わせて、スポーツ、生活、あらゆる場面の施術に対応できると思います。

 

取材/小島祐太郎 文/尾田健太郎

 

前編を読む

 

プロフィール

写真 田中よしみ
1962年生まれ。ボディセラピスト。スウェデイッシュトリートメント・本場ハワイのロミロミを得意とし、多種多様なアプローチ方法を独自のスタイルで組み立てている。Karada Lab.代表。
写真 辻亮
1976年生まれ。龍谷大学経営学部卒業後、経営コンサルタント会社に入社。仕事のかたわらスポーツトレーナーとして活動、後に総合リハビリテーション科に勤務。スポーツ&リハビリトレーナーとしての活動を通して辻式PNF等のオリジナルメソッドを開発し、2003年大阪淀屋橋にUP+CONDITIONを設立。現在500店舗以上の整体院、サロンの運営・技術支援に携わりながら、 直営店舗・日本PNFテクニック協会(JPTA)の代表を兼任。 著書に『となりの「治療院」が儲かっている本当の理由』(ぱる出版) 『クリスタルジュエリーダイエット』(長崎出版) 『Tsuji式PNFテクニック入門』(BAB出版)など。最新作セルフケアDVD『Tsuji式PNFホームケア入門』がBAB出版より絶賛発売中!
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