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連載:温熱療法の違いに迫る!乾熱・湿熱・転換熱とは

第1回 乾熱による温熱療法
カテゴリ: コラム

トワテック リサーチ

3種類の温熱療法

 

温熱療法とは、身体を温めることで血液循環の改善、疼痛緩和、筋肉の緊張をほぐすことによりリラクゼーション効果をもたらす治療方法のことです。日光浴や温泉浴といった自然的なものから、高周波・超音波といった光線を使用した人工的なものまで幅広くあります。

 

これらの温熱療法は3種類に分類することが出来ます。空気を介して患部を温める「乾熱」、水分を介して患部を温める「湿熱」、電磁波のエネルギーが組織内で熱エネルギーに転換されることを利用して患部を温める「転換熱」です。これから3回にわたってこれらの3種類の温熱療法についてご紹介します。

 

「乾熱」による温熱療法

 

 
 

まずは「乾熱」による温熱療法についてご紹介します。

 

カイロや電気アンカ、赤外線灯、台座灸や棒灸といった温灸による温熱療法がこれに含まれます。ホットパックには乾熱式と湿熱式の2種類がありますが、乾熱式のホットパックは、患部を温める際に水分を利用しないタイプです。これは電熱線で温めるホットパックや、表面をビニルで覆ったものになります。対照的に湿熱式のホットパックは、お湯や蒸気のように熱を含んだ水分を介して温めるタイプになります。

 

湿熱性ホットパックやパラフィン浴は、水分を介して温めるための準備に手間や設備、時間がかかります。その反面、乾熱による温熱療法は電気や燃焼の熱を利用して温めるため、手間が少なく簡単に利用できます。また、水分やパラフィンで患者の身体が濡れてしまうといったことがないため、治療後に体を拭いたり、パラフィンを取り除くといった後処理の必要がありません。

 

しかし乾熱には、湿熱よりも熱の伝達率が悪いというデメリットがあります。空気中の熱の伝導率は水中のそれと比べて低いため、患部の表面温度の上昇率が湿熱より小さくなります。そのため、乾熱式と湿熱式のホットパックで比べた時、温度上昇は湿熱式のほうが早くなります。しかし、湿熱では水分が気化する際に熱を奪うため、治療後の皮膚の表面温度は、乾熱式の方が下降が緩やかで、温度が下がりにくくなります。

 

乾熱による温熱療法は、湿熱による温熱療法より温度上昇時間が長いという欠点はありますが、治療後は患部の温度が下がりにくく、湿熱と比べて手軽に利用できる温熱療法だといえます。

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