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連載:野田先生の物理療法セミナー

第12回 物理療法の臨床での使用 低周波パルス治療器について
カテゴリ: コラム

トワテック リサーチ

低周波パルス治療器の臨床での使用

前回は、ラジオ波温熱機器の臨床例についてご紹介させていただきました。今回は、低周波パルス治療器の臨床例についてご紹介させて頂きたいと思います。

私は、低周波パルス治療器はワニ口クリップを使用し鍼通電として使用いたします。低周波治療器をパッドで使用すると、以前のコラムにも書かせて頂いた通り、皮膚抵抗が強すぎて深部まで刺激が入っていきません。

 

低周波パルス治療器



低周波パルス治療器はいくつかの種類がありますが、オームパルサーLFP4000Aでいうと、周波数(Hz)がConstant×1で 0.5Hz~10Hz、Constant×10で5Hz~100Hz、Intermit×10で5Hz~100Hzの間欠、Mixedで3&20という設定があります。時間や出力の設定はほとんどの機器でほぼ同じだと思います。
 

 

 

 


低周波パルス治療器は理論上100Hzまで使用する事が出来ます。疼痛抑制のためには100Hzに近い方がゲートコントロールがより行いやすいと思います。しかしながら、低周波パルス治療器を10Hz以上で使用すると、電気の刺激が強く人体にとって侵害刺激となります。

電気の刺激が侵害刺激になってしまうと、治療後に交感神経が優位になり体が興奮状態になってしまいます。そのため、血管が収縮し血流が低下し、筋のリラクゼーション効果があまり期待できません。


従って、20Hz以上の周波数で治療を行いたい場合には、以前コラムでもご紹介させて頂いた高周波治療器やHi-voltage治療器などの方が適切で しょう。低周波パルス治療器は皮膚抵抗を少なくし侵害刺激とならないようにした状態で、1Hz~5Hz位で使用するのが最も効果的だと思います。

 

トリガーポイント

人体にとっての侵害刺激を出来るだけ少なくすることで、交感神経の興奮を抑えて副交感神経優位にし、血管の拡張による血流改善と筋のリラクゼーションをもたらします。
1Hz~5Hz位で効果を出すためには、鍼通電を行うポイントを工夫する必要があります。筋肉に鍼通電を行う際には、出来るだけモーターポイント(筋肉に神経が入る位置)や、トリガーポイントに鍼を刺鍼し、通電を行うと、より効果的です。
 

 

1Hz~5Hz位の低い周波数で効果的に疼痛抑制を行ったり、筋肉を動かしたりするために、トリガーポイントやモーターポイントを積極的に使用してください。
また、顔面神経や三叉神経、脛骨神経や浅腓骨神経、橈骨神経や尺骨神経など比較的表層にある太い有髄神経に神経パルスを行うことも、疼痛抑制として効果的 だと思います。もう一度解剖学を徹底して見直し、表層から太い有髄神経にアプローチできる部位を探して神経パルスを行うと、低周波パルス治療器の治療効果を最大に出来ると思います。

先生方の日々の診療の参考になれば幸いです。 

 


下高井戸ヒーリングプラザ整骨院・鍼灸院 
野田重信

プロフィール

写真 野田重信
鍼灸師、下高井戸ヒーリングプラザ整骨院・鍼灸院 院長。1974年福岡県生まれ。平成8年に福岡大学卒業、平成12年に早稲田医療専門学校卒業。高見DC,ATCに師事し、カイロプラクティック・スポーツ医学を中心に治療のベースを学ぶ。その間、一般の患者様の治療をしながら小学生~プロのアスリートまで様々なレベルのスポーツ障害、外傷の治療に携わる。平成23年下高井戸ヒーリングプラザ整骨院・鍼灸院を開院。現在、伊藤超短波主催のセミナー講師を務める。
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