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連載:SEIRIN臨床ケースレポート

第13回 会陰部痛×パイオネックス
カテゴリ: 商品

トワテック リサーチ

鍼灸業界のリーディングカンパニーであるセイリン株式会社。その屋台骨を支える鍼製品の実力とは? 日本全国の治療家がセイリン商品の使用法を症例とともに徹底レポート!! 世界のSEIRINの秘密が今明らかに!!

 

基礎データ

 

患者データ:78歳 女性

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主訴:会陰部痛

 

症例:

数年前より特に誘因なく上記出現。近医産婦人科受診し、膣炎の診断で治療を受け、炎症自体の改善は認めるものの痛みは変わらなかった。その後、複数の医療機関受診し、鎮痛剤投与など受けるも改善しないため痛みを我慢しつつ日常生活を送っていた。

 

しかし2年ほど前より痛みが増強するようになってきたため平成23年7月当院泌尿器科初診、さらに紹介で同年9月ペインクリニック科受診となった。

座位にて膣と肛門の中央付近の自発的痛みを訴え、圧痛も認めるが炎症などの局所的異常は認められなかった。東洋医学的所見としては、腎虚、肝鬱気滞が目立った。

 

 

 

 

 

治療&経過

週1回の受診で神経ブロック(仙骨硬膜外ブロック、腰部硬膜外ブロック)を

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計5回施行したが2,3日多少痛みが改善する程度であった。同時に抗鬱薬や漢方薬(五車腎気丸、柴胡加竜骨牡蠣湯)も処方したが、やはり変化は見られなかった。

 

そこで会陰部へ入る奇経(督脈、任脈)の走行を考慮して百会、列缺、照海に取穴し、軽く捻転して20分ほど置鍼した。

その後座位を取って痛みが誘発されるかどうか確認してもらったところ、「痛くならない」というコメントがあったので、パイオネックスを両側の列缺、照海に貼付して帰宅してもらった。

 

1週間後も弱い会陰部痛が残るのみで、2時間超えのコンサートも楽しめるようになったと喜んでいたので、同治療を継続した。

 

考察

会陰部痛は器質的原因がはっきりせず、訴えが慢性的に持続する難治性疼痛の一つである。西洋医学的にも治療に抵抗し患者は複数の医療機関を転々とすることが多い。

 

東洋医学的にはこの症例のように肝の病症が見られることが多いが、これに対する漢方薬などでは即効性がないか、長期的にも痛みが和らぐことは少ない。

奇経を利用して会陰部の気圧を通じさせる今回の治療は、毫鍼によって即効性が確認でき、かつパイオネックスの貼付によって効果持続時間を延長することができたので、同様の痛みで悩む患者にとって希望の持てる方法と言えよう。

 

 

帝京大学医学部付属病院 ペインクリニック科

医師 教授 高橋秀則

 

プロフィール

写真 セイリン株式会社
清潔宣言「安全・安心を世界にお届けいたします。工場を構える静岡市清水区には富士山から降りて来る、クリーンな気流と駿河湾に流れる気流とが合流し、滅菌済み医療機器の製造には最適な環境が作り上げられます。一本一本の鍼に安全・安心の品質保証で世界のすべての人々の健康をサポートし続けます。
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