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連載:富田秀徳の日本鍼灸未来予想図

第2回 ぼくがアメリカの鍼灸ライセンスにこだわる理由
カテゴリ: コラム

トワテック リサーチ

どうせ海外を目指すならアメリカがいいよね 

 

 

海外の鍼灸事情は、国や地域によってかなり異なります。なかでもぼくが目を向けているのが、アメリカです。

 

 

アメリカは日本と異なり、病気になっても長期間仕事を休むことができないし、もし保険に入っていなければ、風邪を引いただけで治療費が多額になってしまう。そのため、「病気にならないようにしなければ……」といった予防医学的な考え方がベースにある国です。言い換えれば、「未病」という病理概念が根底にある東洋医学、ひいては鍼灸が受け入れられやすい土壌がすでにあるのです。

 

 

それを裏付けているのが、38%というアメリカの代替医療受療率。このデータは鍼灸だけではなく、リラクゼーションやマッサージ、カイロプラクティックなども含まれますが、3億人というアメリカの人口が分母であることを考えると、かなりの数にのぼります。そのなかでも東洋医学は注目されており、個人的な印象としては大きなマーケットを形成しています。そして、鍼灸師の数はどうかというと、約16万人の日本に対して、アメリカは約2万人。まだまだ開拓の余地がある“ブルー・オーシャン市場”といえるでしょう。

 

 

そこで今、ぼくが注目しているのがハワイです。日本人に馴染みのある土地ですし、歴史的にも日系人が多く、アメリカ本土によりも鍼灸が受け入れられやすい場所だと思います。また、ハワイ自体は狭くてローカルですが、メディアに取り上げられることも多い。つまり、アナウンス効果が高い場所なのです。

 

 

もちろん、誰でもすぐにアメリカで開業できるというわけではありません。語学は必須ですし、日本の鍼灸師資格はアメリカとの互換性がなく、各州によって異なるライセンスを取る必要があります。また、向こうは中医学がメインなので、どうやって日本鍼灸を浸透させていくかも課題です。ただ、それさえクリアできれば、世界へ優れた日本鍼灸を広めるきっかけにつながり、活躍の場がグッと広がるはずです。

 

 

ぼくは、そんな素晴らしい日がくることを夢見てやまないのです。

 

 

次回は、ぼくが考える具体的な米国進出プランをご紹介予定です。

 

プロフィール

写真 富田秀徳
1972年、東京都生まれ。1997年にハワイ・パシィフィック・ユニバーシティーを卒業。大手広告代理店勤務を経て、東京医療専門学校に入学。2008年に鍼灸専科夜間部を、2010年に教員養成課程を卒業。卒業と同時に一鍼入魂堂を開院。院外活動として「鍼灸を当たり前の世の中にする」プロジェクトを推進している。
施設写真
一鍼入魂堂
東京都文京区小石川 2-22-6
TEL 03-3830-5099
10:00~13:00 17:00~20:00(月、火、水、金 ) /9:00~17:00(土)
アクセス:地下鉄・後楽園駅および春日駅のA8出口から徒歩1分
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