キネシオロジーテープ貼り方講座

後屈したときに腰が痛み、その原因が胸椎の可動域の低下にある患者様へのテーピング

完成図

貼られる方の姿勢:座位
使用テープ本数:3本
胸椎の可動性が低下していると胸から上の背骨が曲がらないため、その分腰に負担がかかります。

1本目

  • STEP.1:【鑑別方法】立位で、無理のない範囲で体を後ろに反らせてもらいます。
  • STEP.2:【鑑別方法】これで痛みが出る場合は、胸椎の伸展可動域が十分かをチェックしてください。
  • STEP.3:【理論】本来は胸椎が曲がることで伸展していきます。
  • STEP.4:【理論】胸椎の可動性が低下していると胸から上の背骨が曲がらないため、その分腰に負担がかかります。
  • STEP.5:まず、胸椎周りの胸半棘筋・胸棘筋・胸腸肋筋がスムーズに動くようにサポートするテープを貼っていきます。
  • STEP.6:ここでは右の腰が痛むという想定でテープを貼っていきます。事前に右の肩甲骨上角から肩甲骨下角までの長さを採寸し、カットしておきます。
  • STEP.7:四角は切り落としておくと剥がれにくくなります。
  • STEP.8:貼られる人は座位で、頸部を軽く伸展させます。
  • STEP.9:貼り始めは第七頸椎です。
  • STEP.10:棘突起にそって乗せるように貼っていきます。引っ張らないように注意してください。
  • STEP.11:貼り終わりは第七胸椎です。全体をしっかり押さえます。左の腰が痛む場合は、左側に同じようにテープを貼ってください。

2本目

  • STEP.1:事前に右の肩甲骨下角から左の肩甲骨下角までの長さを採寸し、カットしておきます。
  • STEP.2:貼られる人は座位で、両腕を交差させ太ももに手をついた状態にします。
  • STEP.3:テープは剥離紙を真ん中から裂き、粘着面を出しておきます。
  • STEP.4:貼り始めは背骨の上です。両端を5cm残して持ち、軽く引っ張りながら貼りつけます。
  • STEP.5:残りの5cmは乗せるように貼ります。
  • STEP.6:貼り終わりは、肩甲骨下角を少し過ぎたところです。
  • STEP.7:全体をしっかり押さえて完成です。

3本目

  • STEP.1:次に、伸展時に腰椎周りの腰部多裂筋にかかる負担をサポートするテープを貼っていきます。
  • STEP.2:事前に右の腸骨稜の一番高いところから左の腸骨稜の一番高いところまでの長さを採寸し、カットしておきます。
  • STEP.3:貼り始めは左右の腸骨稜の中間です。両端を5cm残して持ち、軽く引っ張りながら貼りつけます。
  • STEP.4:残りの5cmは乗せるように貼ります。
  • STEP.5:貼り終わりは腸骨稜を少し過ぎたあたりです。
  • STEP.6:全体をしっかり押さえて完成です。
尾崎誠 鍼灸師 あん摩マッサージ指圧師 日本体育協会公認アスレティックトレーナー 。アドリビ〝治療家のためのトレーナー学習〟代表。実践テーピング研究会講師を歴任。
アスリートの機能アップを目的としたテーピングのセミナーは過去42回開催。受講生はのべ500人を超える。
トレーナー歴:正智深谷高校ラグビー部 アスレティックトレーナー。立正大学硬式野球部トレーナー。その他、オリンピック選手、プロからJrアスリートをサポートしている。

まと治療院

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