• 対談
  • 2021/05/14

本音でテーピング討論会 番外編① ーテーピングの極め方ー

トワテックプラス(※)創刊号に掲載された「本音でテーピング討論会」の続編を『#柔整師ネクスト』で順次公開!討論会にご参加いただいた荒川英輔先生(あらかわ整骨院)、松倉卓也先生(和ごころ整骨院)、髙原佑輔先生(とんとん整骨院)が、現役・柔道整復師の視点でメーカーに届けたい思い、コロナ禍のSNS戦略、さらには業界の未来についてまで、とことん語り尽くします! ※トワテックプラス:2021年5月に創刊したトワテックオリジナルの小冊子のこと(一定期間内に商品購入することでプレゼント)
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(左)荒川英輔(38)あらかわ整骨院院長
神奈川県横浜市青葉台に治療院を構えて、今年で開業10年目。外傷・保険治療での対応がほぼ100%。患者の性別年齢層を選ばず、幅広いシチュエーションを想定した施術をコンセプトにしている。「トワテック カラーキネシオロジーテープKINESYS」に太鼓判を押す。

(中)松倉卓也(34)和ごころ整骨院院長
治療院は神奈川県横浜市のベッドタウン。患者さんは高齢者の割合が高めだが、地元の大学野球部と親しい関係性を築き、野球部の監督、学生をはじめ、中高生の施術も数多く行う。かぶれにくさと粘着性を追求した「トワテック キネシオロジーテープPro」を高く評価。

(右)髙原佑輔(29)とんとん整骨院
首都圏を中心に複数店舗を展開する「株式会社とんとん・とんとん整骨院」に勤務。治療院が100%自費診療を方針に掲げていることから、新規ユーザーのリピートを重視した施術スタイルで高単価を実現している。長年、愛用しているテーピングは「KT TAPE PRO」。


前回(トワテックプラス記事)は、日頃から愛用されているテーピングを通じて貴重なご意見を多数いただき、ありがとうございます。座談会の場所を『柔整師ネクスト』に移して、まずはテーピングを使用する目的について、お話を聞かせてください。

荒川
日常生活動作で身体を痛めた場合、通常の治療では炎症所見に変化を見せるのが難しいケースもあるんです。患者さんに「しばらく時間が経てば治りますよ」と伝えるのと、テーピングを巻いて直ちに変化を感じてもらうのとではまったく印象が変わってきます。巻き方ひとつで治療家の技術を患者さんに感じてもらえる点がテーピングの良さだと思いますね。
松倉
私はテーピングを使用する上で学生の口コミ狙いを意識しています。「この治療院に行ったら、こんなテーピングをしてくれたよ」みたいな感じです。テーピングは普段から触っている人とそうでない人で、技術に天と地の差が出ると考えているので、プロの技術を提供し続けることで、学生さんや親御さんを通してご新規の拡大を狙っている部分はありますね。
髙原
僕の場合はテーピングのパフォーマンス的な要素を大切にしています。例えば「KT TAPE PRO」は貼った後の見た目が映えるので、同業者が見ても「綺麗じゃん!」って、反応が返ってきます。僕らは治療効果を出すことが大前提ですが、一方でメーカーのイメージを上手く活用しながら経営面をブランディングさせていくことも必要なんじゃないかな、と。

松倉先生から、治療家の技術力とテーピングの相関性について発言が出ましたが、テーピングが上達するコツって、どこにあるんでしょう?

松倉
その先生がどれだけ極めたいと考えているかによると思います。初めからテーピングに希薄なら上手くはなりませんよね。逆にモノにしたいと考えている若い子は率先して練習しますし、技術も飛躍的に上達していきます。興味がない子は最初からあまり練習しないので。
荒川
上手な治療家さんが貼ったテーピングは、はがれないんですよ。〝持ち〟が全然違う。はがれずに機能することが大事なわけで、そこに技術の差が出るのではないでしょうか。機能し続けるテープを巻けるかどうかは、その人が細かい心配りをできるかどうか、なのかなと。一概には言えませんけど、性格に起因する部分も大きいと個人的には考えています。
髙原
精神論になっちゃいますけど、個人が取り組む姿勢は大事ですよね。よく〝質の良い練習〟なんて言われますけど、質の良さは数をこなさなきゃ見えてこない部分もあると思います。
テーピングの性能を技量でカバーできるか?と聞かれれば、出来なくはないけれど、その人がどれだけテーピングに対して努力できるか、否かで決まるのではないでしょうか。

(次回に続く)

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取材
トワテック編集部(柔整チーム)
トワテックの柔整師・トレーナー担当部署。商品開発、通販サイトの運営、取材を主な業務としている。平均年齢は30代。

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