トワテック メディカルレポート

トワテック通販サイトで人気を博したトワテックメディカルレポートがアーカイブとして復刻。来院患者さまへより良質な施術を行いたいと考えていらっしゃる治療家の方に「施術に活かせるヒント」、「患者さまへお伝えすると喜ばれる健康情報」などが盛りだくさんです。

vol.028夏の体調管理 ~暑いと危険な食中毒

体調が悪い時に患者様を診るというのはとてもツライと思います。
マッサージなどの施術で20~30分くらい、または60分近く、ずっと患者様に接していなくてはならない状況では、たとえ3分時間がおしたとしても、耐える苦痛は長時間を思わせるものになるかもしれません。

暑い季節、元気に施術を続けるために注意するべきひとつに、食中毒の問題があります。
患者様からの戴き物を、ついつい冷蔵庫に入れたままに…ということはありませんか?
お昼に食べようと思っていた「3日間くらい前のサンドウィッチ」なども要注意です。私が以前働いていた職場で、数日前のお弁当の残りを食べて胃腸が大変な状態になった、というスタッフがいました。

それこそ、施術どころではなく、ひどいときは数分もたたないうちに、治療部屋からトイレへかけこむ、といった具合でした。

患者様の予約が満杯だったことと、他のスタッフも忙しく代診が出来なかったこともあり、なんとかそのスタッフはトイレへの行き来で乗り切っていましたが、施術者の体調管理は当たり前ですがかなり重要、と感じた出来事でもありました。
施術者の心理状態も患者様には伝わりますので、心身のコンディション調整も仕事の一部であると言えますね。

細菌性食中毒にも様々な種類がありますが、生卵や鶏肉からのサルモネラ菌は、感染者数の上位を占めるものに入っています。
30~40℃の間でサルモネラ菌は勢い良く増殖しますので、加熱が不十分な食材や生卵を使用した食品を、現在の気温の中放置しておくとリスクが上がってしまうのです。
6時間以上、室温でそのままにした場合は、急速にサルモネラ菌が増殖し発症する恐れがあります。

熱に弱いため、卵など食品を加熱する際は、70℃で20分以上であると、サルモネラ菌が死滅するとされています。
鶏肉からのサルモネラ菌では、その多くが抗生剤の効果がみられず、中には数種類の抗生剤でも効果が出ないものもあると言われています。
ですから、発症を防ぎ仕事にも影響を与えることがないよう、戴き物やお弁当などの保存には十分注意をして、加熱もしっかり行うように心がけることをおすすめいたします。
調理器具の加熱乾燥(食器乾燥器など)も食中毒予防に効果的です。

檜垣 暁子先生

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