vol.093中古車販売業から教わる
今回は中古車販売業の経営視点から、治療院、店舗運営について考えていきたいと思います。
中古車業界の過去の業界規模推移を見ますと、平成16年以降、年々上昇を続けていましたが、平成20年には減少に転じています。
中古車販売業界では長引く景気低迷に加え、自動車販売台数の減少、オークション相場下落等により、車の買い替えを控え→流通量の減少→仕入れ困難→仕入れ値高騰→粗利益の減少→利益の減少と、非常に厳しい状況下にあります。
国内での需要が低迷する中で、海外での積極展開や買取店と販売店の融合等、さまざまな動きが見られています。
このような厳しい業界においても、安定した業績を残している会社があります。
それらの会社の共通点が、「付加販売の強化」です。
具体的には、車検や修理、板金、パーツ販売、といった、オプションやサービスの提供です。
簡単に説明すると、基本商品である車の販売での利益は少なくとも、付加となる設備や関連商品で利益額を増やすのです。
このような考え方、ソリューションサービスは私たちハンドトリートメント業界においても同様です。
顧客との関係をさらに強化するためにも、提供力を加速し、高めて、多様で高度なニーズに迅速に柔軟に、的確に対応しなければいけません。
他の業界は時流に応じて、いろいろと考え経営しています。
私たちも日々変化する顧客のニーズについて、ビジネスモデルについて今後も考えていきましょう。
- 安村 遠先生
- NPO全国鍼灸マッサージ協会 東京支部支部長
