vol.097今後の成長産業から教わる
今回は成長産業・市場と言われている分野の一つから学びたいと思います。
日本マーケットは少子高齢化、成熟したマーケット環境下の中、内需拡大の活路を見出すことに苦慮しています。
そのようなビジネス環境化の中で政府がまとめた「新成長戦略」は、
- 「環境・エネルギー」
- 「医療・介護・健康」
- 「アジア経済」
- 「観光・地域活性化」
の4分野です。
そこで、以前、私が聴講した環境ビジネスのセミナ-のひとコマをお伝えします。
専門の講師が言ったのは、「環境ビジネスは儲からない」ということです。
おそらく、多くの方が「環境ビジネスはこれからの分野だし、儲かりそうだなぁ」と思っているのかもしれません。
しかし、実際のところ儲からないようです。
「環境ビジネス」と名が付くものは「設備投資が非常に大きい」という前提条件があります。
投資額を回収するには5~10年かかるのは当たり前との事です。
改めて考えてみると、今成長産業にあると言われている分野は「利益は少ないが、長期的、安定的に伸びる分野」ではないかと思います。
私たちのハンドトリートメント業界も同じです。
大儲けできる業種ではないかもしれません。
そのような業種、事業において大切なのは、「一つ一つの創意工夫、取り組みを的確に行っていくこと」です。
過渡期に入った、健康・美容関連事業。
今一度、時間のある時にでもこれまで提供してきた技術、サービスを見直し、小さな一つ一つの取り組みを行うべきかもしれません。
些細な、地道な行動がきっと、明るい未来を切り開くでしょう。
- 安村 遠先生
- NPO全国鍼灸マッサージ協会 東京支部支部長