トワテック メディカルレポート

トワテック通販サイトで人気を博したトワテックメディカルレポートがアーカイブとして復刻。来院患者さまへより良質な施術を行いたいと考えていらっしゃる治療家の方に「施術に活かせるヒント」、「患者さまへお伝えすると喜ばれる健康情報」などが盛りだくさんです。

vol.0107夢を語り仲間と共に成長する

突然ですが、皆さんの従業員はどのような人材に育って欲しいと願われていますか?

例を挙げるとすれば『患者さんから信頼される人材』『一日沢山の治療ができる人材』『技術の高い人材』『事務的なことも任せられる人材』『任せっぱなしでも仕事をすべてやってくれる人材』など、色々とあるのではないでしょうか。

では、これとは別に皆さんはどの様な治療院にして行きたいと願われていますでしょうか。
治療院が目指すべき意義、目的や大義ある志は描かれていらっしゃいますか?
こういったことを描く方法として、社是、社訓、理念、ミッションステートメント、企業標語、キャッチコピーの策定など色々な方法があることと思われますが、今回は院長が理念という大きな夢を語り、仲間との絆を強固たるものとし、従業員と共に成長して行くための一例について書いていきます。

初めに、事業に仕える従業員にとって、羅針盤がなく、どこの港を目的地にしているのかが不明な船に乗っていることは非常に不安な状態なのではないでしょうか。
また、優秀な従業員に船の操縦は任せることはできても、『針路』を決定するのは責任ある院長(リーダー)にしかできません。

まずは院長自らが治療院の目指す先(理念)を明確にし、それを従業員に語り、従業員と思いを共有する事が目標を持った人材の成長へとつながることでしょう。
院長が多くの言葉をかけ、思いを伝え、共感した従業員であれば院長不在の折も従業員は「院長だったらどのように考えるか?」ということを自問自答して、一つの解を出してくれるかも知れません。
従業員は『何のためにこの治療院で働いているのか?』という存在意義や将来性が明確になることによって、より安心して日々の治療に没頭できるのではないでしょうか。
それに何よりも、理念という価値判断基準があることによって、『人間としてどのように行動したらよいのか?』という軸ができるはずです。

そこで、ではどの様に意義目的を明確にし、理念を設定したら良いのでしょうか?
決して難しいことではありません。
みなさんが治療家を目指した時のことを思い出してみてください、『人に喜んでもらえる仕事がしたい!』『患者さんのために役に立ちたい!』『地域のお役に立ちたい!』など、今でも純粋な気持ちをお持ちのことではないでしょうか。

このような理念とは、実は院長の心の中(潜在意識)の中に眠っているのです。
理念を解放して、従業員と共に夢を語り、仲間との絆をより強固たるものとし治療院一丸となって、将来の夢に向かって一生懸命に努力することが何よりも大切ではないかと考えております。

最近は暗いニュースが多く、あたかも将来に対する夢や希望が無いかのように映ってしまうかもしれません。
こういった時こそ院長が将来の夢や希望を語り、仲間との絆をより強いものにして行こうではありませんか!

中山 哲志先生
NPO全国鍼灸マッサージ協会 副理事長兼渉外広報局長

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