トワテック メディカルレポート

トワテック通販サイトで人気を博したトワテックメディカルレポートがアーカイブとして復刻。来院患者さまへより良質な施術を行いたいと考えていらっしゃる治療家の方に「施術に活かせるヒント」、「患者さまへお伝えすると喜ばれる健康情報」などが盛りだくさんです。

vol.0151第1回「エステ鍼灸の将来性」

今シーズン、出だしで少し足踏みしても既に3割5分をキープしているイチローはメジャー10年連続200本安打の前人未到の偉業に王手をかけた。

少年時代にイチローが通ったバッティングセンターでは毎日夕方6時頃にはイチロー少年がボールを打つ姿を見る事が出来たという。
毎日同じ時間帯に同じ場所で、同じ事をやり続けるのは物事を習慣化させる為の秘訣だ。メジャーリーガーになった今も試合の日はルーティーンを積み重ねている。
食事もチームメイトの誰よりも早く球場入りして行うウォームアップも、そして試合後も、、、。

イチローが完璧なまでにその日課をこなすのはそれが試合に向けた準備として最高のものだと信じているからだ。
ルーティーンは心身をベストの状態にして最高のパフォーマンスを発揮する為の準備なのだ。
そしてここが面白いとこだが普通の人は試合(本番)を頑張ろうとしていらぬ緊張が入ったり、興奮したりして本番で力を発揮出来ない事が多々あるが、彼の場合は逆で朝起きてからバッターボックスに入るまでの準備に万全を期せば、本番は黙っていても結果が着いてくるという発想だ。

これは僕たち鍼灸師やトレーナーにも同じ事が言える。治療や試合のデータを集め、文献や情報をまとめて、事前の準備に万全を期す。
最高の体調と心理状態で本番(患者の治療や試合前の選手のケア)を迎える為には、イチローの様に一日単位でやるべき事をやり続ける事が大切だ。

ルーティーンワークを繰り返すのは決して楽しい事ではない。
イチローも“バットを振る作業なんて全然面白くない”という。
それでも心を込めてバットを振るのは“ヒットを量産する為には黙々とバットを振り続けるしかない事を知っているからだ”と語っている。

そもそもプロの仕事に面白いも面白くないもない。
僕もプロである以上、患者を治療する為に又、選手をケアする為に知っておく事を知る為にセミナーや講演に参加して知識を深め、それを経験と共に役立てる。
その積み重ねがプロの仕事で、その結果が収入となって帰ってくる。
今回文献を参考にさせて頂いた鹿屋体育大学の児玉教授は言う。
イチローの様に仕事を通じて自分をレベルアップさせる気持ちがあれば、仕事のモチベーションは維持でき、結果もついてくるはずだ。

小松 武史先生

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