トワテック メディカルレポート

トワテック通販サイトで人気を博したトワテックメディカルレポートがアーカイブとして復刻。来院患者さまへより良質な施術を行いたいと考えていらっしゃる治療家の方に「施術に活かせるヒント」、「患者さまへお伝えすると喜ばれる健康情報」などが盛りだくさんです。

vol.0154膝蓋大腿関節症について

前回は、高齢者に多い悩みである「睡眠を妨げられる尿意」について、ホルモンのお話をしました。
今回も引続き、高齢者の頻尿の考えられる原因について、ふれてみたいと思います。

「どうしてもトイレに行きたい!」と感じる膀胱の容量は、400mlといわれています。睡眠時に2回以上、尿意を我慢できない場合、「頻尿である」ということになります。1日でみた場合は10回以上です。
加齢によって、膀胱にためておくことが出来る尿量も減少傾向になりますが、腎臓の機能低下も、頻尿の原因になっている可能性もあります。

腎臓には尿が通る管があり、そこを尿が通過しつつ再吸収する働きがあります。
ですが、高齢者では、この再吸収の機能が低下してしまうことがあり、その結果尿量が増えてしまい、それが尿意につながります。

こういった理由に加え、加齢により尿量調整に関わるホルモンの濃度にも変化がみられ、高齢者では熟睡したくてもトイレで目が覚めてしまう…といったことが起こると考えられます。

今までお話したような、機能低下といった問題の他にも、疾患が関与しているケースもあるため、専門医の受診が必要になることも、患者様に伝えておくと安心かと思います。

檜垣 暁子先生

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