都内美容鍼灸サロンで鍼灸師として経験を積んできた森紗奈先生。今年晴れて独立開業し、美容鍼灸にさらに磨きをかけながらも「体を深部からじっくりとほぐすことで、ストレスや不調といった悩みにも寄り添える施術」をコンセプトに、美容鍼灸サロンをオープンした。施術効果をより高めるための温熱アイテムとして、CAL℃を取り入れていると話す森先生にその活用法を訊いた。

美容鍼灸の施術に温熱療法を取り入れている森先生。腹部へ刺鍼を行わない場合は、CAL℃ L-Lightを活用し、主に腰痛や臀部、下半身の冷えの症状に対して、広範囲をじっくり温めていく。女性にはLightの重さがちょうど良いと患者さんからも好評だ。

体をじっくりと温めることで、より効果的な美容鍼灸が期待できます。

体内の血液循環を適度に促進させることは、実は高級な美容液を使うこと以上に美容に効果的であると言われています。冷えて代謝が落ちている人は、お肌の生まれ変わり(ターンオーバー)が乱れがち。温熱で深部から温めることで基礎代謝が上がり、肌の修復力・再生力が高まるので、美容鍼の〝結果の出方〟が全然違ってきます。
特に温熱療法に関しては「寒い季節に行うもの」と想像されがちですが、そうとも限りません。夏場でもエアコンによる冷風や、発汗後に肌表面の温度が急激に下がることによって、体が冷えやすくなることがあります。そのため、年間を通して体を温めることは美容にとっても重要な要素だと考えています。

              
腹部への刺鍼を行う患者さんに対してはMサイズを使用。デコルテや胸元、胃の周辺に配置することで、呼吸の開き・リンパの流れを促し、むくみの緩和などにもアプローチ。一人ひとりの体質や体調に応じて温度設定が可能な点もCAL℃を気に入っている理由と話す。

当院ではCAL℃ L-LightとCAL℃Mサイズの2種類を施術内容に応じて使い分けています。
L-Lightは主に腹部への刺鍼を行わない方に使用しており、胸の下から膝あたりまで縦長に配置することで、体の前面全体を広範囲にわたって温めています。特に婦人科系のお悩みや身体の冷えが気になる方には、鍼を行う前に下腹部を温めておくこともあります。お腹全体を温められることで副交感神経が優位になり、ホルモンや睡眠の質にも良い影響が出ます。身体の鍼施術を行う際は、腰痛やお尻、下半身の冷えを確認し背中側から加温することもあります。通常のLサイズよりも軽量でありながら、ほどよい重みが感じられるのも特徴です。初めて鍼を受ける方や緊張感がある方にとっても、安心して落ち着けるアイテムです。
Mサイズは腹部への刺鍼を行う患者様を中心に使用しています。デコルテや胸元、胃の周辺などに配置することで、呼吸の開き・リンパの流れを促し、むくみの緩和などさまざまな目的に対応しています。熱を必要な部分にピンポイントで届けたい場合や、熱がこもりやすくのぼせやすい体質の方には、こちらのサイズを使用することが多いです。また、体温より少し高めの心地よい温かさに設定できるなど、細かな温度調整が可能なのも大きな魅力です。お一人おひとりに合わせた温度設定で、よりリラックスして施術を受けていただけるよう心掛けています。

ホログラフィックに彩られた完全プライベートスペースの院内は心身をリラックスへと導いてくれる。美容鍼灸に限らず、自律神経系や婦人科系まで様々な症状の患者さんが森先生の施術を受けに訪れる。

CAL℃は折り畳むことが出来るため、部分的に温めることが可能なのも嬉しいポイントです。体を温めた状態で刺鍼を行うことで、血色が良くなり肌の透明感が増すほか、目の開きが良好になります。刺鍼だけでは効果を感じにくい症状もありましたが、温熱療法を併用することで患者様に効果をよりご実感いただけるようになりました。施術の質をさらに高めるために、今では当院にとって欠かせない存在となっています。今後もCAL℃を活用しながら、心身ともにリラックスできる施術環境づくりを大切にしていきます。