トワテック メディカルレポート

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vol.021アメリカで鍼灸師になりたい part.2:準備篇

前回は日本の鍼灸免許取得後に留学し、どうしたら受験資格を得られるか迄、お話ししました。
今回は試験準備の流れを説明します。

一般の鍼灸学生(学校に在籍していなくても)が受けられる(学校ごとにもあるが)模擬試験や試験準備対策授業等があります。
試験の傾向と対策を学ぶわけです。
僕の場合はチャレンジと言って学校に入学せずに漢方薬の授業のみ(300時間)を受講して、学校ごとに行われる予備試験や卒業試験、又卒業する為に必要な正規の授業を全てすっ飛ばして本試験を受けてしまいました。
教授や先輩らには絶対無理だと言われましたが運良く一回で合格してしまいました。
いうなれば自動車教習所に行かずに自分で練習して一発で運転免許を取った様なものです。

なぜかというと当時、僕はオリンピックチームの不規則な仕事で時間が無く、十分なお金もなかったので学校に行かなかったわけです。
その分、一日7時間から10時間位毎日半年間勉強しました。
難度は日本の試験とは比べ物にはなりませんが何とか切り抜けました。
漢方薬の授業300時間さえ受ければ他の授業は受ける必要はないわけです。
独学での挑戦も可能なわけです。
僕はその後、博士号へと進んだわけですが僕の場合は米国の大学でスポーツ医学を専攻し、英語力もあったからだと思います。

もちろん試験は英語です。
韓国語と中国語の試験だけはあります。
それらの言語での受験者が多いからです。
日本人受験者が全体の何%かになれば日本語で受ける事が出来ますが、、、、。

鍼灸試験は一年に2回あります。2月と8月です。
試験の半年前に全ての書類を揃えて、75ドルの申請料と一緒に送ります。
審査をパスした受験生は一ヶ月後に550ドルの受験料を送り、試験一ヶ月前に本部より受験の詳細が送られて来ます。
試験はNational(2000ドルかかり全州で適応)とCalifornia(700ドルかかりカリフォルニア州で活動する人は必須)と2つあります。
例えばハワイ州など他州で開業する人はNational のみでいいのですがニューヨーク州、ニューメキシコ州、カリフォルニア州等で活動する人はその州独自の免許が必要になって来ます。
だからNational のみではカリフォルニア州では鍼灸活動が出来ません。
逆に僕はカリフォルニア州のみでの活動なのでNationalは必要ありませんし、持っていません。
受験金額とその後の免許保持金が高かったので受けませんでした。

小松 武史先生

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