トワテック メディカルレポート

トワテック通販サイトで人気を博したトワテックメディカルレポートがアーカイブとして復刻。来院患者さまへより良質な施術を行いたいと考えていらっしゃる治療家の方に「施術に活かせるヒント」、「患者さまへお伝えすると喜ばれる健康情報」などが盛りだくさんです。

vol.053医はサービス(前編)

まずあなたが治療を受ける時、一番望む事は治癒の次にあなた自身の訴え(主訴)を聞いてもらう事かもしれません。
自分の症状やその変化、治療が自分の症状にどのように影響してくるかなど私達、治療師に聞きたい事が多くある事でしょう。

近年、患者の増加や医師の減少、クリニックが混めば混む程、待ち時間は長くなるし、ドクターと話す時間も少なくなって来ています。
患者はもっと聞いて欲しい事が多くあるのに、、、誰に話せばいいのでしょう。

医は算術と言われたのは遠い昔の事で、今では医はサービスと言われています。
患者のニーズに答えて、理解して又は納得してもらい、そして笑顔で帰ってもらう為にはまず患者の訴えをしっかり聞かなければなりません。

僕はどんなに忙しくても患者と接するときはまず挨拶し(米国であれば握手なども含めて)、症状を聞き、初診であればなるべく患者の話しを聞く様にしています。
そして聞きながら診断も始めます。話しを聞きながら、患者を見ながら、イライラしている患者、泣き出す患者、色々な医療機関をまわされて来た患者、家族や身内に同じ症状をもつ患者、その環境など様々です。
聞いていくうちに幼少の頃の虐待や精神的なストレスなどを打ち明ける患者も今では少なくありません。
そしてそのメンタルトリートメントが鍵となる患者も多く、問診は治療の大事なワンステップなのです。

僕の患者で治療に来て、僕に自分の身体の愚痴を言って、それだけでも楽になると言ってくれる患者もいます。
もちろんしっかり治療して笑顔で帰ってもらうよう心がけていますが、患者と治療師のコミュニケーションは今最も必要とされている医療の一つかと思います。
治療の(疾患の)情報を集める為だけでなく、患者の気持ちを理解する事も今後の治療の大きな課題であると思います。

あなたは患者さんとしっかり会話をしていますか?

小松 武史先生

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