トワテック メディカルレポート

トワテック通販サイトで人気を博したトワテックメディカルレポートがアーカイブとして復刻。来院患者さまへより良質な施術を行いたいと考えていらっしゃる治療家の方に「施術に活かせるヒント」、「患者さまへお伝えすると喜ばれる健康情報」などが盛りだくさんです。

vol.0129人それぞれがもった良さを大切にすることは、自分も大切にすること

院長やトップとして経営をしていると、ついつい従業員のよくないところへ目が行きがちです。
私も実際はそうでした。

また、そういう時は注意する時も感情的に怒ってしまい、相手も自分も気分が悪く、互いに良いことなどありません。
もちろん、みなさん経営トップとして、ルールや規律を犯す行為は注意することが必要ですし、会社の信用がなくなってしまう行為は防がなければなりません。

また、経営者や院長と呼ばれる人は、人の倍、努力をし、たくさんの失敗を経験する中で、肌で世間の厳しさを痛感しています。
そのため、どうしても見る目が厳しくなります。

しかし、厳しさと逆にその人のもった人柄の良さを感じると、たまらなくうれしくなり、「どうやったらもっとこの人は、多くの人に喜ばれるだろうか。」とその機会・場を考えると楽しくなります。
そういう考えでいると、注意する時もその人の良さが心に浮かび、悪いところを直すにはどうしたらいいか、なぜ直さなければならないのかを冷静に考え、自然に伝えられるようになります。

人の悪いところは、私自身も含め、その人自身それほど悪いと感じていることは少なく、事が起こってから注意され慌てて直しますが、直す理由やその大切さを理解しないまま、一時的に直していると、また同じ過ちを犯してしまいます。
良くない行為を真に直すには、当人自身が直す大切さを腑に落ちるぐらい感じて理解しなければ直りません。

だから、注意・叱る側は、愛情をもって伝えることが大切だと思いますし、何度も繰り返し伝えることが必要だと思います。
私自身もまだまだ修行中ですが、最近はみんなといっしょに良くなっていきたいと素直に思っています。

当社の採用面接での決めては、「この人が知識・経験・技術を身につけ世に出たら、どれだけたくさんの人が喜ぶだろうか。」と想像できるかどうかで決めています。
採用の時でも、勤務時やプライベートでも、その人自身の良さを感じそれを大切にしていくことが、自分も大切にすることになり、治療院の良い雰囲気となっていきます。

西川 和義先生
NPO全国鍼灸マッサージ師協会 兵庫支部副支部長

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