トワテック メディカルレポート トワテック通販サイトで人気を博したトワテックメディカルレポートがアーカイブとして復刻。来院患者さまへより良質な施術を行いたいと考えていらっしゃる治療家の方に「施術に活かせるヒント」、「患者さまへお伝えすると喜ばれる健康情報」などが盛りだくさんです。
vol.0145先輩は、部下の運命を左右する 今回のテーマは「先輩は、部下の運命を左右する。」です。 治療院において、先輩の先生は後輩の指導をします。 先輩から叱られたことや、注意されたことは、十年以上経ってもはっきり覚えています。 それは、なぜでしょうか・・・・? それは、先輩が叱ってくれたおかげで、今の自分があると感じているからです。 「叱られなくなったら、怒られなくなったら、終わり。」とよく言われますが、大善(その人が本当に良くなってほしいと思う心。)があれば、非情と思える程、厳しく叱れます。 逆に小善とは。「その人の事を真には思っていない心。」です。 その場合、なあなあで済ませ、関心を深く持っていません。 小善で中途半端に叱ると、相手は成長せず、いつまで経っても良くなりません。 (もちろん、相手に考えてもらうことや、相手の考えを尊重しながらですが。) 治療院の存在意義は、治療院の内外の人が良くなり、世の中全体が良くなることです。 それには、人の心が基礎となるのは言うまでもありません。 自分も含めたみんなが良くなるために、非情と言える厳しさ、鬼気迫る厳しさとなろうとも、大善で叱ることが必要です。 もちろん、厳しだけでなく、出来ているところは、共に喜ぶ素直さが必要ですが。 適者生存の中で生きていることや、いつ同業者が進出してくるかわからないこと、環境の急な変化、災害の発生、国際関係による危機など、あらゆることが起きても想定内でいれる強さが、その人の身や家族を助けてくれます。 「先輩は、部下の運命を左右する。」ことを肝に命じ、口うるさい、厳しい先輩と呼ばれるくらいでちょうど良いのです。 自分が関わることで後輩の人生は少しでも良くなったのかと、言動に願いを込めて、「非情」と呼ばれようとも、『大善』を尽くしていきたいものです。 西川 和義先生 NPO法人全国鍼灸マッサージ協会 兵庫支部 副支部長 兵庫県尼崎鍼灸師会副会長 株式会社 西川東洋医学研究所 代表取締役