トワテック メディカルレポート

トワテック通販サイトで人気を博したトワテックメディカルレポートがアーカイブとして復刻。来院患者さまへより良質な施術を行いたいと考えていらっしゃる治療家の方に「施術に活かせるヒント」、「患者さまへお伝えすると喜ばれる健康情報」などが盛りだくさんです。

vol.047取穴の重要性

この春は日本で鍼灸実技セミナーを各地で開催しました。
おかげさまで大盛況に終わり次回の秋の来日講演も今から楽しみです。
セミナーでは即効性のある手技療法を勉強し、実際にオリンピックチームやプロ選手、一般の患者さんに僕が米国で使っているツボ、そして教科書と少し違う臨床のツボも含めて実技で教えました。
学生はもとより、有資格者の方もなかなか取穴が上手くいかないようで、多くの方は取穴の重要性を学びました。

日本でよく見かけるのが鍼灸の特効穴の本ですが、でもそれ通りにやってもうまく効かない事がよくあります。
それはなぜかというと、基本治療がしっかり出来ていないので効果も持続も望めなかったりするし、多くはツボが微妙にずれていたりする事もあります。
一寸四方は穴のうちとはよく僕のセミナーでも言う事ですが、実際のツボは何度も言う様に教科書通りではない事もよくあります。
人によって、体格によって、またタイプによって、そして症状によってもツボは取り方が違ってきます。

僕が教えて頂いた先生方、僕自身、そして学生や有資格者の方々が同じツボを使っているのなら効果はみんな同じはずです。
同じ効果が得られないというのはツボがずれている事が多いです。
もちろん雀啄や角度等で効果の大小、その差異はありますがもう一度、ツボを見直してはどうでしょうか?
特に有資格者の方は以前に覚えたツボをもう一度、新しい本と照らし合わせて下さい。
学校でも今年からツボの位置が世界規格に合わせて変わりました。
そんな確認も含めて是非、最初からやってみてはいかがですか?

小松 武史先生

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