• インタビュー
  • 2021/05/28

柔整師×企業内整体 ーマッサージが苦手な人っています!?ー

全国のセラピストと企業を結ぶ、健康プラットフォームの構築を目指して設立された株式会社Eight Lab。一昨年に事業を立ち上げ、セラピストの登録者数は300人以上、登録企業は大企業を含めて100社に迫るという。共同代表を務める高山耕輔氏は「起業から1年半ですが、予想を上回るスピードで成長を続けています。社会の需要にセラピストの登録者が追いついていない状況です」と、その手応えを語る。目覚しい成長を続ける「Care for」の基本的なシステムや運営上の戦略、さらには高山代表が思い描く、ヘルスケア業界の未来について、お話を伺いました。
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高山 耕輔
株式会社Eight Lab代表取締役
1986年2月16日生まれ。専門学校卒業後、地元福岡の整骨院に就職。24歳の若さでグループ院の院長を務めた後、独立の目標を掲げて上京。柔道整復師の資格を保有する傍ら、経営者の素質を開花させ、「Eight Lab」設立に至る。ヘルスケア業界の未来を担う、注目の若手経営者。



トワテック
前回は、「Care for」の基本的なシステム、事業立ち上げの背景ついてお話しを伺いました。後編では高山さんの経歴を交えつつ、業界を志す若者に力強いメッセージをいただけたらと思います。

高山
僕の地元は福岡になります。専門学校卒業後は同級生が兄弟経営する整骨院に就職して、新店舗のオープニングスタッフに加わり、3〜4年後にはグループ院の院長を務めました。当時は業界特有のしがらみが色濃く残っていて、特に上下関係が厳しかったですね。仕事が終わった後、飲み会に呼ばれて、グループ院の社長や先輩柔整師の皆さんに延々とお説教をされるなんてことも。まぁ僕も生意気でしたから(笑)。東京に出てきたのはそうした事情もあるんです。もともと独立心が旺盛で、既存のレールに乗って生きていくよりも、新しい居場所で自分のポジションを作りたい気持ちが強かったんですね。

トワテック
一度は人間関係に苦労しながらも、幅広い交友関係を築かれている高山さんから、将来独立を目指している方、若い世代に向けたアドバイスはありますか?

高山
同業種を中心に付き合っていると、目線や思考が似通ってくる気がします。それがダメというわけではありませんが、発想には柔軟性があった方がいいじゃないですか。他業種の方と接することで、ひとつの問題に対して、斬新なアイデアや解決策を聞けるのはとても勉強になります。自身が知らない世界の話は刺激的ですし、視野も広がるんじゃないかな。特に独立を考えている場合は、幅広い付き合いがあって損はしないと思いますよ。

これから柔整界を目指す方たちには「若いうちは失敗が利く」ということを伝えたいです。若さを武器に試行錯誤を繰り返し、挑戦し続けた方がいい。仮にその時は失敗しても、年齢を重ねると同じ轍を踏まなくなります。これが経営側の立場に回ってしまうと、大胆な行動を移しづらくなる。自身の決断、失敗が売り上げに直結してしまいますからね。だから、若いうちは勤務中に、できるだけたくさんチャレンジして、たくさん失敗してください(笑)。


トワテック
最後に、「Care for」の今後の目標について聞かせてください。

高山
僕らが目指しているのは、治療業界の新たなプラットフォームの構築です。マッサージを受けることに苦手意識を抱いている人にあまり出会ったことがありません。でも日本では企業内整体が文化としては根付いていない。この辺を僕らがどう作っていくかが、ひとつの課題です。「Care for」が周知されることで市場も拡大し、セラピストの皆さまがより必要とされる好循環を生み出せると考えています。(※ただいま女性セラピスト急募中です!)

おまけ動画「高山耕輔に10の質問(後編)」

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取材
トワテック編集部(柔整チーム)
トワテックの柔整師・トレーナー担当部署。商品開発、通販サイトの運営、取材を主な業務としている。平均年齢は30代。

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